車載オーディオのスピーカーは、理想的なカーオーディオのシステムを組むにあたって、しっかり吟味したいもの。
とくに価格帯の高いものではメーカーごとに特徴に差が出やすいといわれているので、じっくり比較したいですよね。
しかし、実際購入前にどのように比較すればよいのか?
メーカーごとに比較する方法を簡単に解説します。
目次
お店と車内では環境が大きく異なる
カーオーディオのスピーカーを比較する場所というと、カー用品のお店などになると思います。
自分の愛車に各社のスピーカーをつなげて、とっかえひっかえ乗りながら試すというのは不可能に近いですからね。
しかし、お店と聴く場合と、実際に車で聴く場合とでは大きく異なることがあります。
それは、「振動」と「空間の大きさ」です。
走行中の車内とお店の振動(人が行き来することなどで起きる振動)では、その程度がまるっきり違います。
いっそスピーカーユニットを多少揺らしながら聴いてみれば現実の環境に近づくのかもしれませんが、それはさすがに乱暴すぎるというもの。
振動に関してはしっかり車に振動対策を立ててなんとかするとして、もうひとつの問題は空間の問題です。
スピーカーから放たれる音は壁や天井に反射し、この反響音が、今現在スピーカーから出ている音に混ざって、音を汚してしまうことになります。
すなわち、狭い車のほうが壁や天井の距離が短いので、この反響音の影響をモロに受けてしまうのです。
広く、反響の影響を受けにくいお店とは環境が大きく違うのです。
そこで、お店で聴くときには、できるだけスピーカーを手や布などで覆い、できるだけ空間を狭くして聴いてみましょう。
これだけで音は大きく変わるのがわかるはずです。
そして、この音のほうが、まだ車内の音に近くなるといえるでしょう。
イコライザーで自分好みの音にして確認する
また、一緒に展示されているアンプなどもチェックしてみましょう。
カーナビなどにつながっている場合が多いですが、イコライザー機能があるものが多いはずです。
これを使って、自分の好きな音質に変えてみて視聴するのです。
ジャズやロックが好きなら低音を強調、ポップスが好きなら中低音、クラシックなら高音を強調、という具合に。
これにより自分が好きな音楽をスピーカーがどのように鳴らすのか、メーカーごとに比較をすることが可能になります。
なんとなくのメーカーごとの方向性はわかるはず
以上、車載オーディオのスピーカーを比較する方法を解説してきました。
しかし、これらもあくまでも目安にしかならず、実際の音質は車に搭載してみてからでないとわからないというのが実情です。
ただ、なんとなく各メーカーごとの方向性のようなものは見えてくるはずなので、一度お店で試してみるといいでしょう。