スピーカーとアンプは基本的に独立している機器ですが、中にはスピーカーの中にアンプが内蔵されているものもあります。
アンプ内蔵スピーカーとは、どのような場面で使用されているのでしょうか?
パソコンなど出力が小さな機器で活躍
パソコンで音楽を聴いたり、動画を再生して視聴しているときなどに、「なんだか音が小さいな・・・」と思うことはないでしょうか?
パソコンは、基本的に音を出すことをメインに設計された機械ではありません。
そのため、音が出る以上当然アンプの回路はパソコンの中に組み込まれているのですが、その出力は非常に小さく、音はあまり大きくできません。
また、出力が小さいこともあってか、高音も低音もあまりメリハリのない、とりあえず「聞こえればそれでいい」という感じの音しか出ないのです。
これはノートパソコンでもデスクトップパソコンでも傾向は同じです。
そこで、これを解消するためには、パソコンのライン出力から単品のアンプにつなぎ、そのアンプとスピーカーをつないで音を出す、ということが必要になってくるのですが、いちいちスピーカーとアンプを買うのはコストがかかりすぎてしまうし、なにより場所をとってしまいます。
音質にとことんこだわる人であれば単品アンプをつなぐことを検討する余地は十分ありますが、できればコンパクトに納まって欲しいもの。
そこで、スピーカーの中にアンプを内蔵すればコンパクトに納まるよね!ということで作られたのが、アンプ内蔵スピーカーなのです。
左右で重さが違います、重しをつけて音質対策も考えましょう
実際のアンプ内蔵スピーカーを見てみると、多くは2本のスピーカーのうちのどちらかに電源ボタンとボリュームのツマミがついているのがわかります。
こちらにアンプが内蔵されています。
パソコンからラインケーブルを通して電気信号を受け取り、このアンプで増幅をして、音楽を再生します。
もうひとつのスピーカーはただスピーカーユニットがついているだけで、アンプ内蔵のほうのスピーカーとつないで増幅された信号を受け取り音を出します。
アンプが内蔵されている分重くなるので、左右のスピーカーの重さは変わります。
音質という点でいうと、ユニットのみのほうは軽すぎて振動の影響を受けやすくなっているので、鉛のテープを貼るなどして重さをつけることが必要になってくるでしょう。
また、アンプ内蔵スピーカーへは付属のACアダプターなどで電源を供給します。
電源が必要になるので、別途コンセントのスペースを確保しておきましょう。
手軽に買えるので試してみよう
まとめると、アンプ内蔵スピーカーとは、パソコンなど出力の小さい機器で音楽を聴きたいときに、より大きな音で聴くことができるコンパクトなオーディオ機器ということになります。
安いものでは1000円ちょっとから購入することができます。
特にノートパソコンや、デスクトップでモニターにスピーカーがついていない場合などには、アンプ内蔵スピーカーが重宝すると思いますので、ぜひ活用してみてくださいね。