オーディオアンプの症状でよくあるのが、「音が出ない」ということ。
片方しか音が出ないことがあれば、まったく出なくなることもあります。
その際に何をチェックするべきなのか?を解説していきます。
まずはうっかりをしていないかを確認しましょう
アンプで音がでないときには、意外と配線のまちがいなどの単純なうっかりミスが多いことがあります。
たとえばスピーカー端子Aにケーブルをつないでいたにもかかわらず、出力はスピーカー端子Bに設定されていたりなどです。
また、ヘッドホンやイヤホンを使用したときに使ったイヤホンジャックのアダプターがヘッドホン端子につけたままなのを忘れていて音が出なかった、という単純なミスもあります。
さらに、バランスのツマミが完全に片方に切り替わっていたり、ミュートボタンがONにさ
れているのに気づかなかったなど、いろいろなうっかりミスが想定されます。
オーディオ機器の中では比較的シンプルな設計になっているといわれているアンプですが、よくよく見てみると、いろいろな「落とし穴」があるといえますね。
それでもだめなら、リレーをチェック!
うっかりミスがないかをひととおり確認して、それでも音が出ないという場合には、機器自体に故障が発生していると考えましょう。
特に多いと言われている原因は、スピーカーの出力端子付近にある「リレー」部分の接触不良といわれています。
スピーカー出力端子がついている基盤に、黒い四角い箱のような部品があり、これが「リレー」であることが多いようです。
この部分の接触を改善させることで直る場合があるようです。
接触不良を直す方法としては大きく二つ。
リレーに使用されているハンダを新たに付け直す方法と、接点復活剤をかけて直す方法。
実際に自分でどちらかを試して直ったというケースもあるようです。
しかし、この作業を行う場合は自己責任となり、さらに機器に悪影響を及ぼす可能性もあり、覚悟が必要となりますので、もっとも安全なのは修理の依頼をしてみることでしょう。
年に1度程度ノメンテナンスがとても重要!
以上のように、まずはうっかりミスによって音が出ない状況になっていないかを確認することが重要です。
それでも音が出ない場合は、まずはリレー端子の接触不良を疑います。
それでも無理な場合は、ほかの原因が考えられます。
場合によっては修理屋さんに相談が必要なケースとなるでしょう。
なお、リレー端子の接触不良などは、アンプの天板のフタを開けて、1年に1度程度基盤やリレー端子などに接点復活剤のスプレーをかけるなどの対処で、接触不良を未然に防ぐこともできます。
そのため、メンテナンスをしっかり行うことで、音が出なくなる故障を未然に防ぐことも可能となるので、意識するようにしましょう。