オーディオシステムで音楽を聴くときに欠かせないもののひとつが、アンプです。
ところで、アンプというものはそもそもオーディオシステムの中でどのような役割を担っているのでしょうか?
そして、それは必要性の高いものなのでしょうか?
アンプはどういう役割を持っているのか?
CDプレイヤーやチューナーなどから出た音声信号は非常に小さいもので、それを直接スピーカーにつないでも、ほとんど何も聞こえません。
そのため、人間の耳で聞こえるまでに音を大きくしなくてはいけません。
その役割を果たすのが、アンプというわけです。
さらに、いつでも同じ大きさの音で聴くわけにはいきません。
夜はご近所迷惑にならないよう昼よりも小さな音にしなければいけません。
また、オーディオ設備がある部屋によっても、遠慮なく大きな音を出せる大きな部屋もあれば、小さな音で聴かないとならない小さな部屋で聴く場合もあります。
そのため、音の調整ができないといけません。
このボリュームの調整を行うことも、アンプの大きな役割だといえます。
また、高音や低音の出力調整を行うイコライザーとしての役割も持っています。
良い音を出すためにアンプに求められるものとは
このように、アンプという機器は音楽を聴くためには絶対に欠かせない、必要性の高いものなのです。
そしてより良い音を楽しむためにアンプに求められるもの、それは「原音に忠実に音声信号を増幅する」「スピーカーの実力をいかんなく発揮させるパワーを持っている」こと。
アンプはCDプレイヤーなどから送られた信号を、コンセントからとった電源(AC電源)をエサにして増幅します。
しかし質の悪いアンプであれば、その電気に多くのノイズが混じり、結果的に出てくる音は音質の良くないものになってしまいます。
また、アンプの出力が弱いものだと、たとえ高品質なスピーカーを使用しても、そのスピーカーの実力通りの音が出ないこともあります。
スピーカーを生かすも殺すもアンプ次第といえるでしょう。
特にアンプに対しては、しっかりと上質のコンセントプラグを用意したり、振動対策のためのインシュレーターも用意すべきだと強調されることがよくあります。
これは設置方法やアクセサリーにより、アンプで音を増幅する際に発生するノイズを抑えることができるからです。
もちろんそれは他のプレイヤーにおいても全く同じことが言えるのですが、まずそういった対策をとるのであれば、アンプを最優先に行えといわれます。
それだけアンプの機能が音に与える影響が大きいということがいえますね。
アンプはオーディオの心臓部
アンプはオーディオシステムの心臓部だといわれています。
より良い音を追求するにあたっては、アンプをおろそかに考えてはいけません。
選ぶ際のポイント、設置や接続の方法、スピーカーとの相性など、さまざまな角度からアンプのことを知り、付き合っていきたいものですね。