スピーカー、アンプ、プレイヤー・・・一番どこにこだわればいいのか?
単品オーディオでシステムを組む際の大きな悩みのひとつですよね。
今回は、特にアンプの重要性について解説します。
もっとも重要な機器はスピーカー
いきなり結論を言ってしまうと、オーディオの機器の中で良い音質で音楽を聴くためにもっとも重要な機器は、スピーカーです。
音の出口であり、われわれが実際に耳にして聞く音というのは、スピーカーそのものの振動音ですから、このスピーカーの素材や性能が低ければ、音質も悪くなるのは当たり前の話です。
そのため、どのような技術や素材で作られたスピーカーを選ぶかが、オーディオにおいて音質を決定する最大のポイントであるといえるのです。
コーン紙の部分が木でできたものなど幅広く選ぶことができますね。
実際、「5:3:2の法則」というものもあり、これは「オーディオシステムを組むときには、予算はスピーカー5、アンプ3、プレイヤー2の割合で組むとバランスがよい」といわれるもので、スピーカーにもっともお金をかけよ、というまさにスピーカーの重要性を説いている法則だといえるでしょう。
でも本当はアンプが一番重要?
では、実際にプロがオーディオシステムを組むときには、どのように予算を組むのでしょう?
実際には「良い音質を求めるためには金には糸目はつけない!」ということになることが多いのですが、仮に30万円、50万円など予算を決めてシステムを決める場合、予算の多くをアンプにかけるという人が意外と多くいます。
これは「もっとも重要な機器はスピーカー」と矛盾するように思えますが、実は決して矛盾はしていないのです。
アンプというのは、スピーカーに音声信号を送る重要な機器。
その出力のパワーがもし低ければ、せっかくの高性能のスピーカーを購入しても、本来の性能を生かせない音しか出ないことになってしまいます。
そうなるくらいなら、スピーカーは多少グレードの低いものにしても、そのスピーカーの性能を最大限に発揮させる環境を作ることが最重要だとプロは考えるのです。
結果的に、アンプが音質に関して非常に重要なカギを握っているのです。
主役を支える縁の下の力持ち
オーディオシステムの主役がスピーカーなら、アンプはその活躍を裏で支える、縁の下の力持ち。
どれだけ実力のあるスーパースターでも、裏にいるスタッフの協力がなければ、輝き続けることはできません。
決してスピーカーにばかり目をむけたり、アンプ選びをおろそかにしないようにシステムを組んでいきたいものですね。