オーディオシステムの中でもっとも電力を消費する、アンプ。
そこで気になるのが、アンプの電気代。
だいたいどのくらいの電気代になるのでしょうか?
また、節約する方法はあるのでしょうか?
電気代は具体的にどれくらい?
実際にどれくらいの電気代となるのか、消費電力の数字をもとに計算してみましょう。
まず最初に、アンプにおけるスピーカーへの定格出力と、アンプそのものの消費電力は異なります。
電気代という点では、アンプの消費電力の数字を確認しましょう。
アンプは当然機種により消費電力が異なりますが、100W~300Wくらいが多いように思えます。
そこで、ここでは消費電力を200Wと仮定します。
電気代も電気会社により当然異なりますが、1kwhあたりの電気代は20円台後半となることが多いようです。
そこで、仮に1kwhあたりの電気代を25円と仮定すると、200Wのアンプを1時間使用すると0.2kwhとなるので0.2×25= 5円となります。
多くても1時間あたり10円くらい、というイメージを持っていればいいでしょうか。
もちろん実際にはこれに加えてCDプレイヤーなどの電気代がかかります。
また、プリアンプとパワーアンプの組み合わせの場合は電源が独立しているのでさらに電気代は高めになります。
こまめに電源をつけたり消したりは禁物?
待機電力は非常に低く、AVアンプのようにスタンバイ状態のランプがついているようなものであっても、消費電力はほとんど0Wに近いものと考えていいようです。
また、これはアンプに限らず多くの電化製品に言えることですが、消費電力が多くなるのは電源をつけた直後になります。
回路に動作をするために必要な電気を送り込むことで消費量が多くなるということですね。
最近のオーディオアンプでは、一定時間CDプレイヤーなどから音声信号が入ってこない場合、自動的に電源が切れるタイプのものもあります。
ちょっとの合間他の用事などで目を離したすきにこの状態になってしまっていた・・・という方も多いようです。
その結果、1日に何度も電源をつけたり消したりすることになるのですが、これは電気代を高くしてしまう原因になります。
また、電源が何度もついたり消えたりすると、機器の寿命を縮める原因にもなります。
小さな音で、BGMのような感覚で流し続けたほうが、電気代にも、寿命にもやさしいといえますね。
長いおつきあいを心がけましょう
電気代は、1時間に5円や10円というレベルの話なので、それほど大きな金額の話になることはありません。
しかし、当然高くなるよりは安く済むほうが嬉しいというもの。
さらに、オーディオ機器の中でも特に寿命の長いアンプを、長寿にして長く付き合うという点においても、電源はできるだけ消さずに長く使うように心がけたいものですね。