オーディオの世界では、毎年星の数ほどの製品が登場しています。
アンプはオーディオシステムの中心とされることもあり、同じメーカーであっても多種多様なクラス、シリーズのアンプが登場しています。
当然音質などの特徴は機器ごとに異なりますが、その中でも同じメーカーで共通する特徴はあるのでしょうか?
アンプのメーカーごとの特徴は音域で出る?
メーカーはそれぞれに独自の技術や音作りに関する信念を持ってオーディオ機器を作っています。
それによってできる特徴とはどのようなものなのか?
それは、簡単に言うと「音域」の得意不得意という形で出てくることが多いようです。
たとえば、DENONなどは中低音が得意と言う風によく言われます。
また、マランツなどは対照的に高音域に関して高い評価がされることが多く、クラシックの愛好家などに親しまれています。
このように、音域によりアンプのメーカーごとの特徴が出ることが多いようです。
なお、同じ会社であっても時代により特徴が大きく変わることももちろんあります。
よく言われるものではマランツがフィリップスの傘下に入る前と入った後で特徴が変わったと言われています。
このことから、どのメーカーも特徴は今後変わっていくことがあると思われます。
海外製のほうが個性が強い?
また、日本製のアンプに比べ、海外製のアンプのほうが特徴に差がある(個性がある)と言われています。
音の重厚さなどに定評がある「マッキントッシュ」、対照的に高音の美しさなどを追求する「クレル」など、日本国内に比べメーカーの冒険心の強さなどが、結果的に大きな特徴の差に結びついているようです。
結局はスピーカーの組み合わせで変わる
以上、非常に簡単にメーカーごとの特徴にはどのようなものがあるのか?ということを書いてきました。
しかし、決して忘れてはいけないことがひとつあります。
それは、アンプそれ自体だけで音が鳴るわけではない、という非常にシンプルな事です。
アンプは、あくまでもスピーカーを鳴らすための道具であることを忘れてはいけません。
スピーカーとの組み合わせは無限に存在し、組み合わせによって音が生きることもあれば死んでしまうこともあります。
その点で言うと、フラット(言いかえると特徴が薄い)でスピーカーそれぞれの個性を生かしやすいパイオニアやYAMAHAなどを好む人も居ます。
あくまでもここで述べるアンプの特徴は、参考にする程度にしていただき、あなたのスピーカーに合う、最高の「相棒」をぜひ見つけてくださいね。