スピーカーなどでよく行われることのひとつに、エージングというものがあります。
これは、しっかり長い時間(数十時間~数百時間)をかけてスピーカーを鳴らし続けることで、スピーカー本来の性能が発揮されるようになることを指します。
ところで、アンプにもエージングがあるというような話も聞きますが、実際はどうなのでしょうか?
電解コンデンサの自己修復がアンプのエージング?
アンプのエージングの根拠として言われることが多いのが、電解コンデンサ(ケミコン)の自己修復と呼ばれるものです。
アンプが作られるときに、電解コンデンサはハンダ付けをして回路に固定しますが、このハンダの熱によりコンデンサに痛みが生じます。
この痛みにより、ノイズが発生する可能性がでてきます。
その後、実際にアンプを使用することにより通電を長時間行うことにより、この痛みが徐々に修復されていくという仕組みなのです。
つまり、エージングによって音を慣らすというよりは、電気を通し続けてノイズの元を修復するいうことになりますので、これもエージングといっても過言ではないでしょう。
アンプのエージングは作り話?
また、実際はアンプのエージングとは、自分の耳が慣れていく期間のことを指すといわれることもあるようです。
買ったばかりの靴はどれだけ品質の良いものでも最初は違和感があるのと同じように、アンプも買ったばかりはまず自分の耳が慣れていないので違和感を感じる、という理屈です。
それから、アンプのエージングは販売店の言い訳に使われるという話も聞きます。
これは、アンプの音にお客さんから不満が出たときに、「これからエージングをしていけば音が良くなっていきますよ」という言い訳をすることで、問題を先延ばしにしたり、あるいはお客さんの耳が慣れて不満がなくなるのを待つというものです。
なぜこのようなウワサが出てくるのか?
それは、アンプにはっきりとしたエージング効果の根拠がないから、ということを示しているとはいえないでしょうか。
気にせずスピーカーのエージングを
一応ケミコンなどの根拠っぽいものはあるものの、基本的にはそれはアンプを使っていればいずれ解決することであって、エージングとして特別何かをしないといけない、ということにはならないでしょう。
アンプは気にせず使い続けるようにメンテナンスなどに気を使い、エージングはスピーカーに対してしっかりとケアをするべきではないでしょうか。