高音質のスピーカーを用意し、どれだけアンプからすばらしい信号が出力されたとしても、その信号の送信の際に音質に悪影響を及ぼすことがあれば、すべてが台無しになってしまいます。
ここでは、プリメインアンプとスピーカーの接続の際に注意すべきポイントを解説していきます。
配線の設置のしかたが重要
プリメインアンプとスピーカーを接続する際の一番のポイントは、ケーブルの状態をベストコンディションに保つこと。
まず、ケーブルは可能な限り短くして接続しましょう。
RCAケーブルなどの、プレイヤーとアンプをつなぐオーディオケーブルほどではないですが、スピーカーケーブルも長ければ長いほど音質劣化が起こるおそれがあります。
無理に短くする必要はないですが、無駄に長くなっていないかを確認しましょう。
また、ケーブルが後ろの壁や床に接していないかどうかをチェックしておきましょう。
スピーカーから出た音により起こる、床や壁の振動がスピーカーケーブルに伝わり温室に影響を及ぼすおそれがあります。
このように、ケーブルの長さや、どのように置くかというセッティング位置が非常に重要になってきます。
ケーブルの先端を綺麗に維持することも重要
さらに、ケーブルの先端の処理も怠らずに行いましょう。
むき出しになった銅線をそのまま使用していると、空気に触れて酸化し、黒くなっていき、これが音質に悪影響をおよぼします。
適度に爪を切るように先端をニッパーで切って、空気に触れていない銅線を出すようにします。
より理想的なのは、Yラグやバナナプラグなどをとりつけることです。
Yラグは、レコードプレイヤーや電源プラグ、電子レンジや洗濯機などについているアース線(緑色の線)の先端のYの字の端子のことです。
またバナナプラグは、RCAケーブルの先端のような形をしたプラグです。
これらをスピーカーケーブルの先端にとりつけることにより、先端が空気に触れないようにすることでいちいち先端を切ることなく常にベストな状態を維持することができるのです。
バイワイヤリングを忘れているなどがないか注意
スピーカーケーブル自体の質も重要ですが、以上のようなケアを怠ると、せっかくの高性能もムダになってしまいます。
また、高音と低音を別ケーブルで接続する「バイワイヤリング」に対応しているスピーカーにかかわらず、アンプが対応していなかったり、対応しているのに接続をしていないという単純なミスがある場合もあります。
改めて、自分のシステムの接続方法に問題がないか。点検してみましょう。