一般的な電化製品と比べて壊れにくく、「中古でも安心して買える」と言う人も多い、オーディオアンプ。
何十年も前に発売された製品を中古専門店の店頭などで見かけることも多いアンプですが、その寿命は一般的にはどの程度なのでしょうか?
寿命はどれくらい?その理由は?
オーディオアンプの寿命は、他の電化製品などに比べるとかなり長く、特に気を配らず使用しても10年程度。
メンテナンスを定期的に行うなど使い方次第では30年、40年使用できるケースも多いようです。
壊れやすいといわれるCD、MDプレイヤーやカセットデッキなどとくらべて構造が比較的単純、などの理由が挙げられるでしょう。
また、スピーカーのA端子が壊れても残りのB端子で使用を続けることができる、ボリューム調整の際にガリガリとノイズ音がする故障などもあるが、演奏時には影響しないので使用し続けることができるなど、一部故障が発生しても使用ができる機器であることも、寿命を押し上げている理由かもしれません。
さらに、年に1度程度アンプのカバーをあけて、基盤に接点復活剤のスプレーを吹きかけるなど、メンテナンス方法が比較的簡単なども大きな理由といえるでしょう。
アンプの寿命を延ばすために気をつけたい点
なお、アンプの寿命を左右する大きな要因が「熱とホコリ」といわれています。
たいていアンプの上部には、放熱するための穴が開いているので、アンプの使用中にはこの穴をふさがないように注意します。
ふさいでしまうと熱がこもってしまい寿命が短くなる原因となってしまいます。
意図せず結果的にふさいでしまう例として多いのは、直にアンプの上にCDプレイヤーなどの他の機器を置くパターンや、大きさがギリギリのオーディオラックにアンプを設置する場合などが考えられます。
特にアンプの上に他の機器を置くのは、振動対策の点などからも良くないので避けるようにしましょう。
一方アンプを使用しない時には、放熱の穴からホコリが入らないように上から布を敷くようにしましょう。
アンプと長いお付き合いをしていきましょう
オーディオアンプは、それ自体が高価なものですし、ひとつのものを長年使うことで、愛着がわくことも多い機器だと言えます。
日常でちょっと熱やホコリに気をつけたり、メンテナンスを行うことであなたのアンプの寿命も格段に向上することでしょう。
こう考えると、すでに愛用しているアンプを使用している方はもちろん、これから新しいアンプとの出会いを考えている方もちょっと嬉しい気持ちになるのではないでしょうか。