スピーカーの磁石はアンプに影響を与えるのか?

スピーカーの磁石がほかの機器に悪影響を与える、というような話を聞いたことはないでしょうか?

実際に、このスピーカーの磁石が発する磁力を抑えるような処理がされているものも多くあります。

スピーカーと一緒に組むシステムといえば、オーディオアンプ。

スピーカーの磁石は、アンプにも悪影響を与えるのでしょうか?

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スピーカーの防磁処理とは

スピーカーには、防磁処理がされているものと、されていないものの2種類があります。

防磁処理とは、ほかの機器に悪影響を与える磁力がスピーカーから発生することを防ぐ処理を加えたスピーカーのことです。

よく言われるのは、ホームシアターのシステムを組んだ際に、テレビの液晶画面に悪影響が出やすいために防磁処理をされたスピーカーを置くように、というものです。

特にテレビは大型化しているため、テレビとスピーカーの距離はかなり近くなる傾向があり、より磁力による悪影響が出やすいとされています。

これが、スピーカーの磁石がほかの機器に影響を与えるということの代表的な例です。

ホームシアターシステムを組む場合はもちろん、ピュアオーディオシステムを組む場合でも必要な機器であるアンプ。

ホームシアターの場合は防磁処理が必須ですが、ピュアオーディオにおいてもこのアンプは、磁石による悪影響を受けるのでしょうか?

アンプに悪影響を及ぼすものは

アンプに関しても、理論上はトランスを搭載しているために磁力を発生させており、防磁されていないスピーカーと接近させることにより干渉が起き悪影響が起こる可能性は無いとはいえません

しかし、実際にはアンプ自体にもシールド(発生する電磁波などを遮断するもの)が備えられており、よほど接近させるような場合でない限り、大きな影響を与えることは少ないと言えるでしょう。

むしろスピーカーとアンプを接近させた場合に起こるデメリットは、スピーカーから発せられた音の振動がモロにアンプを直撃するということでしょう。

アンプをはじめオーディオ機器の最大の敵のひとつである振動。

実は仲間であるスピーカーからの振動がもっとも大きな要因だと言われています。

そのため、できるだけスピーカーとアンプの距離を空けたり、アンプは床に直置きせずオーディオボードやオーディオラックにアンプを置くことが推奨されています。

また、スピーカー自体も、床に直置きするよりはスピーカースタンドの上に載せたり、大きいスピーカーはインシュレーターを挟んで設置するなどの振動対策が求められます。

適度な距離を保ちましょう

結論としては、アンプに与える影響は磁石よりも振動のほうが大きいということになりました。

どちらにしても大切なことは、スピーカーとアンプ(もちろんほかの機器も)はできる限り距離を空けて設置するということです。

オーディオコンポのように、アンプ本体とスピーカーをくっつけて設置するようなことはご法度です。

適度な距離感を保つように工夫をしましょう。

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