最近、カーオーディオの機能として、ASLというものを耳にする機会が多くなってきました。
果たして、ASLとはどういう機能を持つものなのでしょうか?
ASLとはどんな機能なのか?
ASLとは、「オーディオ・サウンド・レベライザー」の略称で、その時その時の自動車の走るスピードに応じてカーオーディオの音量を自動的に変化・調整をしてくれるシステムのことを言います。
自動車の走るスピードが速くなればなるほど、エンジンの音や空気抵抗の音など(ロードノイズなどと呼ばれます)により騒音が上がっていくため、それにつれてカーオーディオの音量が上がっていきます。
逆にスピードが下がっていくと、音量は下がっていくというわけです。
ロードノイズが大きいのにかかわらず音が一定であれば、リスニングにとってはメリハリのない音に聞こえてしまい悪影響ですから、それを解決するものとして解決されたわけですね。
使用方法はシンプルで、ASL対応のカーオーディオを設置し、スマートフォンなどで使用できるASL専用のアプリケーションをダウンロードし、それをリモコンとして使用するというものです。
ASLは、これからのカーオーディオの定番となっていくことでしょう。
なお、メーカーによりALCという名称も使用されています。
ASLは段階ごとに調整することができる
ASLは、その機能をオフにするのかオンにするのか、0か1かの選択ではなく、段階を設定することができます。
だいたい、5~7段階で調整できるものが多く、設定がMAXの状態であれば、ロードノイズが大きいときの音量の上がり方ももっとも大きくなるわけです。
MAXのまま走行しカーオーディオを聞くと、音量が上がっていったときに低音が大きすぎて膨れた音になってしまったり、高音で音割れなどが起きる可能性もあります。
なによりうるさすぎる状態になることもあるので、いろいろとベストな段階を調整して見つけていくのが良いでしょう。
過酷な環境のカーオーディオは進化していく
カーオーディオは、そもそものリスニング環境が非常に苛酷な空間であるといえます。
それは、普段の自宅の部屋などの環境とは大きく異なるさまざまな悪影響を持った走る車の上に搭載されたシステムですから、ロードノイズがあることはもちろん、走行による強烈な振動にも悩まされ、結果的に音質に大きな悪影響を及ぼします。
そんなカーオーディオには、これからもASLのように画期的なシステムがいろいろと登場することでしょう。
楽しみですね。