ロックなどの音楽を聴くときはもちろんのこと、ホームシアターなどでも活躍する重低音。
重低音は音の迫力や臨場感を出すために非常に重要な音域と言うことができます。
しかし、ただ重低音を響かせればそれでいいというわけではありません。
迫力どころか、ただ単にうるさい音にもなりかねません。
そこで、重低音を響かせるときにはどのように設定をすればよいのか?この点を解説します。
イコライザで重低音を設定するときの注意点
音楽に重低音をかける場合に多用されるのは、イコライザーです。
これにより、音楽の特定の音域を強調させたり逆に目立たなくさせたりします。
イコライザー機器を間に挟んで調整する方法、パソコンなどを使い音楽データ自体にイコライザをかける方法、オーディオアンプのイコライザ機能を使って調整する場合などが主になります。
しかし、ただ単に低音部分を強調させる設定では、音楽全体のバランスが崩れてしまいます。
この場合の注意点は、低音を強調させる分、高音域も強調させること。
調整レベルは比例させる必要はなく、低音を2から3上げるごとに高音を1上げるようなイメージになります。
ボーカル曲の場合は中音域も高音と同じようなレベルで上げていきます。
低音域だけをあげていくと、ただ単に低い音が耳に障る音楽になってしまいます。
その場で機器で調整する場合はいいのですが、パソコンなどで曲にイコライザをかける場合は再調整がめんどくさくなるのでこのバランスを意識して設定するようにしましょう。
室内の反響・振動にも気をつけましょう
重低音が際立つようになるということは、それだけリスニング室内の反響による影響が出るほか、オーディオ機器に与える振動の影響も大きくなります。
特に反響は問題で、まずはスピーカーと背面の壁の距離をできるだけ空ける、スピーカーの角度を調整してベストポジションを見つけるといった工夫が重要となります。
なお、室内音響の改善のために吸音材を使用することが多いですが、これを多用すると音の響きが殺される(無機質な音になる)傾向があり、重低音が聞きづらい音になってしまう場合があるので気をつけましょう。
心地のいい重低音を手に入れましょう
以上のように、重低音の設定を行う場合は、他の音質とのバランスや室内環境などにも気をつけることが重要になります。
ただズンズン響くだけの重低音と、ベストに設定された重低音では、聴いた時の心地よさはまったく違います。
これらのポイントに気をつけながら、快適な重低音ライフを送りましょう。