オーディオシステムを表現するときに、よく2.1ch(チャンネル)や5.1chという言葉が使われます。
ホームシアターなら3.1chや5.1chなどが推奨されますが、通常のオーディオ鑑賞では、通常の2.0chと2.1chではどのように違いがでてくるのでしょうか?
目次
0.1chの意味を確認しましょう
まずは、2.0chと2.1chの違いを確認しておきましょう。
オーディオでは、音が出る場所1つを1chと表現します。
よって、1chとはひとつのスピーカーから音が出ている状態で、いわゆるモノラル再生ということになります。
2ch(つまり2.0ch)とはふたつのスピーカーから音が出ている状態ですから、いわゆるステレオ再生ということになります。
2.0chというのは、普通の一般的なオーディオシステムのことを指すわけです。
一方2.1chは、これに0.1chを加えたものになりますが、これはいったいなんなのでしょうか?
答えは、低音部分を出力する、サブウーファーのことを指すのです。
スピーカーは通常、低音も中音も高音もすべて出ますが、サブウーファーは低音しかカバーしないので、1ch未満だということを表すために0.1という表現をするのですね。
これにセンタースピーカーを加えたものが3.1ch、さらに自分の背後にもふたつスピーカーを配置したもの(リアスピーカー)を5.1chといいます。
また、ブルーレイ時代の現代では、7.1chというシステムも登場しています。
定位が気にならない低音ならではの楽しみ方
では、2.0と2.1では音質にはどのような違いが出てくるのでしょうか?
サブウーファーを加えた場合、低音が通常のスピーカーのウーファーに比べて非常に強調されたものになるので、迫力や臨場感が出てきます。
よって、2.1chにすることが可能であれば、そのほうが良い、ということになります。
また、サブウーファーにはひとつ大きな特徴があります。
それは、低音というのは他の音域に比べ定位をあまり気にしなくていいので、部屋のいろんな場所に置いて楽しめるということです。
定位というのは、音があるべき位置のことを指します。
通常、スピーカーは自分の前方に左右に置かれていて、自分とスピーカーが三角形を描くように設置されているのが基本です。
このように設置された状態で音楽を聴くと、ボーカルなどが真ん中あたりで聴こえるのが感じられます。
これが音の正しい位置となり、これがずれると、ピントの外れたような迫力のない音になってしまいます。
いっぽう低音は、この定位があまり関係ないので、どこで響いても違和感なく聴くことができます。
そのため、置く場所で迫力や臨場感が変わることがあり、この調整を楽しむことができるのです。
ピュアオーディオにもサブウーファーは大きな魅力がある
結論としては、2.1chのほうが自由度もあり、迫力や臨場感を増すことができるので良い、ということになるでしょう。
また、好きな音楽が低音がメインのもの(ロックや和太鼓など)という人の場合などは迷わず2.1chがおすすめですね。
スペースや予算の関係で大きなスピーカーを置けない、という人も、自分のすぐ横にサブウーファーを置いて十分な低音を確保できる、というようなメリットもあると思います。
ピュアオーディオにも、ぜひ一度導入してみてはいかがでしょうか?