オーディオのアースのとるべき位置とは?

オーディオの音質改善の方法のひとつとしてあるのが、アースをとるというもの。

しかし、音質改善に効果のあるとりかたもあれば、効果の出ないもの、さらには電気的な事故につながる恐れのあるとり方までいろいろあります。

ここでは、オーディオの機器同士でのアースを取る際に、どの位置でアースをとればいいのか、つなぐ機器の組み合わせなどを解説します。

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機器のどこ位置にアースをとればいいのか?

通常、アンプにはレコードプレーヤーとのアースをとるために、GND端子がついています。

反時計回りにねじればすきまができるので、そこにレコードのアース線をを差し込み、時計回りにねじれば締まるという単純な仕組みです。

このように、非常にわかりやすい位置にアースの端子がついています。

なお、ほかの機器とアースをとる場合や、GND端子がそもそもないアンプとつなげる、というような場合には、アンプのシャーシ(筐体)についているネジをゆるめて、そこにアース線を接続しても同じことです。

接続すべきネジの位置としては、シャーシ部分のネジであれば問題ありません。

一般的なアンプであればシャーシの両側の側面にネジがついているので(通常は各側面に2本ずつが多い)、そのどちらかのネジをゆるめて、アース線をつければOKです。

ちなみにカーオーディオにおいては、シャーシのネジをゆるめてアース線をつけるのが当たり前となっています。

カーオーディオの場合、機器本体(CDドライブ部など)にあまりに近い部分のネジだと、シャーシ部分(金属部分)とは関係のないネジであるためアース線をつけても意味がない場合があります。

ホームオーディオの場合も同じことなので、金属部分に接していないネジにはとりつけないように心がけましょう。

プリアンプとパワーアンプが独立しているときは要注意

また、壁についているコンセントからアースをとらないということも非常に重要です。

これをしてしまうと、家庭にあるほかの機器(電子レンジや冷蔵庫など)から発生するノイズを拾ってしまう形になってしまうため、音質改善どころか逆効果になってしまうからです。

また、アースの中心となる機器は、基本的にはアンプが中心となります。

よって、CDプレーヤーやレコードプレーヤーなどのプレーヤー機器から、アンプにつなげていく形になります。

ただし、注意点はパワーアンプとプリアンプが独立しているとき

通常のプリメインアンプであれば特にこの点は心配することはないですが、プリアンプとパワーアンプがあると、どちらをメインにしたらいいのか迷ってしまいますよね。

この場合は、確実にプリアンプをメインに各機種とアースをとってください。

パワーアンプをメインにすると、電気的な事故が発生するリスクが高くなり、非常に危険です。

事故にならないように気を付けましょう

アースのとる位置について簡単にまとめると「シャーシ部分のネジにアース線をつける」「アースの中心はアンプ。プリとパワーに分かれている場合は必ずプリへこの2点が重要です。

アースは本来、感電などの事故のリスクを減らすために行うもの。

そのため、間違った処置をすれば、事故につながる可能性があることは、常に頭の中に入れておきたいものですね。

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