カーオーディオには、ピュアオーディオとはまた違うメーカーが良質なスピーカーを作っていることが多くあります。
では、これらのメーカーごとにどのような特徴があるのでしょうか?
低価格帯はあまり変わらない?
車載スピーカーの有名どころというと、「ケンウッド」「アルパイン」「カロッツェリア(パイオニア)」「クラリオン」などがあげられます。
よく言われるのは、「1万円以下のスピーカーなら、どこも大差がない」ということ。
低価格の価格帯であれば、それほど大きな音質の差は見られないということはよく言われます。
低価格帯のスピーカーの場合、どちらかというとアンプの影響をモロに受けるといわれているので、アンプがどのような音質を持つかでまったく別物のように変わってしまう、といわれています。
これを踏まえたうえで、メーカーごとにどのような特徴があるか、ざっくりとではありますが見てみましょう。
各メーカーの特徴
まず、低価格帯のものも豊富にそろっていて、その名も有名なケンウッド。
ピュアオーディオの世界では長く評価されていますが、かつてはカーオーディオのスピーカーでは「シャカシャカ、ガチャガチャ音が鳴りうるさい」といわれていた時期もありました。
しかし昨今ではぐんと音質が改善されてきて、聴き疲れもぐんと減ってきたといわれています。
低価格帯のエントリーモデルでは故障も比較的少なく導入しやすいという評判もあります。
カロッツエリアは、フラットに、基本的にどのスピーカーもそれなりに良い音が出る、いわゆる優等生といわれています。
ちなみに、カロッツェリアはパイオニアのカーオーディオ向けのブランド名ですが、このパイオニアはピュアオーディオのスピーカーも、比較的フラットな音作りが特徴といわれています。
これは言い換えると、組み合わせるアンプの影響を受けやすい、ということでもあります。
またアルパインは逆にメリハリのある音が特徴で、低音が特によく出るといわれているので、ジャズやロックなどに向いているといわれています。
クラリオンは、エージングを重ねると低音が良くなり、知名度はどちらかというと低いものの高い評価を受けています。
オーディオ好きにはクラリオンファンも多く、あれこれ調整などができる人には育てがいのある?スピーカーといえそうです。
一番大事なことは環境づくり
以上、各メーカーの特徴を非常にざっくりですが書いてきました。
しかし、中には「イコライザーをかければどのメーカーでも自分の好きな音質にできる」「スピーカーをどのメーカーにするかより、防音や振動対策を考えるほうが大事」という、身もフタもない意見も多く見られます。
しかしこれは、車の中のオーディオというのがいかに自宅で聴くオーディオに比べ外部環境も厳しく、各自で調整や音質改善の技術を持つことの大切さを示しているといえるのではないでしょうか。
まずは、スピーカーの性能をいかんなく発揮できるための環境づくりにしっかり取り組みたいものですね。