カーオーディオで車載スピーカーを鳴らしていると、ときおり音割れが発生してしまうことがあります。
いったい、どういった原因で音割れが発生してしまうのでしょうか?
また、どのように対策をすればよいのでしょうか?
アンプの大きな出力にご用心
音割れが発生する原因として大きいものは、アンプの出力が大きいために、車載スピーカーがそれに耐え切れなくなったときに起こるというものです。
アンプの出力が大きくなるもっともシンプルな原因は、大音量で音楽を鳴らした場合です。
音量が大きくなるというのは、アンプがそれだけ電気信号を増幅させたということであり、結果的にアンプが大きな出力となったということに他なりません。
それによりスピーカーのキャパシティが耐えられなくなり、音割れが発生したり、最悪の場合故障に結びついてしまうのです。
このスピーカーのキャパシティとは、許容入力という数値で、W(ワット)で表されます。
ちなみに、もともとの出力はアンプごとに異なり、同じ音量でもより出力の高いアンプというのがあります。
このアンプの出力値もWで表され、一般的にはアンプの出力数が、スピーカーの許容入力より大きいほうが音質的に望ましく、2倍程度までが良いとされています。
逆にあまりにもアンプの出力が小さいと、低音も高音もメリハリのない迫力のない音になってしまいます。
しかし、このWの差があまりに大きすぎる(アンプの出力が大きすぎる)場合、それほどの大音量でなくとも音割れが起こる場合があります。
ネジがゆるいと音割れが発生する?
そのほか、固定が甘い場合にも音割れが発生する可能性があります。
カーオーディオのスピーカーも通常のピュアオーディオと同じように、ネジ類で固定されています。
しかし、走行時の本体(つまり車のボディ)の振動により、このネジがだんだんゆるんでいくことになります。
すると、スピーカーユニットと本体の間に微妙な隙間ができ、これにより周辺の部品と共振を起こすことにより音割れが発生する場合もあります。
音質的にも悪影響を及ぼしますので、定期的にネジをしっかり締めるように習慣付けましょう。
適切な音で聴きましょう
以上、音割れの原因を解説しましたが、やはり大きな車載スピーカーの音割れの原因は、大音量によるものです。
車内という密閉された空間であることが、ついつい大きな音量を出してしまう原因となってしまうのではないでしょうか。
大音量で鳴らし続けることはスピーカーの寿命を縮めることにもつながります。
聴力の悪化にもつながるおそれがあるので、適切な音で楽しみたいものですね。