真空管アンプとデジタルアンプの違いとは?

最近、デジタルアンプと呼ばれる機器が登場しています。

従来のアナログアンプとはどのように違うのでしょうか?

また、最新の技術のデジタルアンプと対極の位置にあるアンプとして、真空管アンプと比較されることもあります。

これらは、どのような違いがあるのでしょうか?

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省エネがデジタルアンプの大きな特徴

通常アンプというのは、アナログ波として流れてきた電気信号を増幅して、スピーカーに音を出力します。

たとえCDといったデジタルメディアであっても、いったんDAコンバーターという回路を通り、デジタル信号をアナログ信号に変えてアンプに流れていくので、このことは変わりありません。

いっぽうデジタルアンプとは、0と1であらわされるデジタル信号そのものを増幅させて出力するという仕組みを持っているアンプのことを指します。

一般的なアンプと比べて、消費電力や発熱が少ないという点が大きな特徴といえます。

そして、この特徴は、ちょうど真空管アンプとはまったく真逆であるといえるため、デジタルアンプと真空管アンプを比較する、という話がよく出てくるのかもしれません。

では、このデジタルアンプと真空管アンプを音質的に比較した場合、どのように違うといえるのでしょうか?

まだまだ発展途上のデジタルアンプ

音質的には、デジタルアンプについては製品ごとに大きく評価が分かれているのが現状のようです。

まだまだできたての技術が使用されているので、ある程度は仕方のないことだといえるでしょう。

意見として多いのは、やはり音がクリアになるということ。

そして、メリハリのある音になるという傾向が高いようです。

いっぽうの真空管アンプは、再生できる帯域が短いということがあるのと、ノイズが多めになってしまう欠点があるものの、倍音が多く、奥行きのある味わいのある音がするとの評価が多くあります。

また、真空管アンプは故障もしやすくデリケートな機器なので、手軽に扱えないという点も、デジタルアンプとは大きく違う特徴といえるでしょう。

最終的には好みの問題

ひとつ間違いなく言えることは、「どちらが音質的に優れていてどちらが劣っているかということは決められない」ということです。

たしかに、SN比などのある特性の数値で比べれば、デジタルアンプのほうが優れている・・・というような比較は可能だと思います。

しかし、CDのきれいなデジタルサウンドが好きという人もいれば、レコードのアナログなサウンドが好みという人もいます。

どちらが正しくてどちらかが間違っている、という風に決めることはできないのです。

最終的には、聴き比べてみたうえで、自分の好きな音を出すほうに決める、というのが一番の正解だといえるのではないでしょうか。

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