楽器とパソコンをつないで楽曲作成を行う、「DTM」が普及しています。
ダイレクトに楽器とパソコンをつなぐ方法もありますが、間に「オーディオインターフェイス」というアンプのような機器を挟んでDTMを行う方も多いです。
では、DTMにおいてオーディオインターフェイスの必要性はどのくらいあるのでしょうか?
パソコンのオーディオインターフェイスは会話録音向け?
まず、オーディオインターフェイスというものは、ノートパソコンやデスクトップパソコンにも搭載されているということを理解しておきましょう。
つまり、オーディオインターフェイスという名前の機器を買わなくても、パソコンで既に使用できるようにはなっているのです。
しかし、パソコンに搭載されているものは、録音という点では、せいぜい「日常会話の録音」程度しか想定して作られていないといわれています。
早い話が、あまりよくありません。
なぜなら、パソコンはそもそも楽曲のためだけを目的に作られた機器ではないからです。
実際に楽器とパソコンをダイレクトにつなぎ録音すると、まずそのモニター音がとても小さいことにびっくりします。
これでは、録音した音声を確認する際に、小さな音まで拾って確認することは困難です。
さらに、特にギターやベースにおいては、本来の楽器の音とはかなりかけ離れた音が録音されていることに気づくでしょう。
これも、楽器の録音を想定していないインターフェイスであるがゆえといえます。
パソコンとダイレクトではつなげられない機器も
これらの問題を解消するためには、きちんと楽曲作成を想定して作られたオーディオインターフェイスと呼ばれる単品の機器を接続する必要が出てきます。
特にギターやベースを接続する場合は、Hi-Zという規格の入力端子でつながないと、録音された音色が本来の楽器の音と違うという問題は解決できません。
そのほか、コンデンサマイクなど、直接パソコンとつなぐことがそもそも不可能な録音機器もあります。
ファンタム電源と呼ばれるものを備えた機器とつなげないと正常に使えないためで、単品のオーディオインターフェイスでしか対応していません。
なによりも、モニター音をしっかりと聴くことができるのが単品のオーディオインターフェイスの大きな利点でしょう。
これらの点で、やはりパソコンにダイレクトにつなぐだけでは十分な楽曲作成の環境は得られない、といえます。
まずは手の届きやすい価格帯から
楽曲作成はその人を表現する非常に尊い作業であると思います。
それだけに、万全の製作環境を作っていきたいものですよね。
そのためには、単品のオーディオインターフェイスの必要性は非常に高いといえるでしょう。
まずは手の届きやすい価格帯のものから導入し、その大きな違いを体感してみてはいかがでしょうか?