オーディオシステムの中心的存在といわれている、プリメインアンプ。
たくさんの種類のアンプが発売されていますが、どのようなものを選ぶとよいのでしょうか?
スピーカーよりの許容入力よりも高い出力が必須
アンプにおいてもっとも重要な考え方は、組み合わせるスピーカーに合わせるということです。
あくまでもオーディオの主役はスピーカーで、音質がどのように変わるかはスピーカー次第。
結果的に、このスピーカーをコントロールするアンプが重要といわれているので、スピーカーのことを考えず、アンプ単体で考えてはいけません。
そこで、まずは組み合わせるスピーカーに対して十分な出力が保たれているかを確認しましょう。
アンプの定格出力がスピーカーの許容入力を下回った場合、パワー不足によりスピーカーからはメリハリのない、気の抜けた音しか出てこないことが多くなってしまいます。
目安としては、定格出力が許容入力の2倍程度になるのがベストと言われています。
一般的には、大きなスピーカーほど許容入力も大きくなる傾向があります。
あくまでも組み合わせる機器を基準に選びましょう
そのほか、スピーカーがバイワイヤリング接続に対応している場合には、アンプもバイワイヤリングに対応しているものを選ぶ必要があります。
バイワイヤリングとは、高音部と低音部をそれぞれ違うスピーカーケーブルで接続するもので、音質にも大きく影響する接続方法です。
スピーカーの規格に対応できていないアンプでは問題があるので、このあたりはチェックしておきましょう。
また、プリメインアンプであればほとんど対応していると思いますが、レコードプレイヤーを接続する場合は、MCカートリッジでも再生ができるように、フォノアンプを備えたものを用意しておいたほうがよいでしょう。
このように、組み合わせる機器の規格や種類によって、選ぶべきプリメインアンプのポイントは変わっていきます。
将来的な発展を考えるとプリ出力も欲しい
プリメインアンプの選び方は、今から組み合わせる機器との関係を考えることが重要です。
また、オーディオの趣味を深めていくと、いずれプリアンプとパワーアンプをセパレートで所有したくなることが多くあります。
その際に予算的な問題から、まずは手持ちのプリメインアンプをプリアンプ代わりに使用し、パワーアンプのみを増設するという方法をとることがあります。
この方法をとる場合、プリメインアンプにはプリ出力という端子が必要になります。
また、十分な低音が欲しくなった場合に、プリ出力があればサブウーファーを増設することも可能になります。
将来の機器との組み合わせを幅広くするために、こういった点も気にかけてみるとよいでしょう。