この世に星の数ほど存在するオーディオアンプ。
自分にぴったりなアンプをどうやって探していけばいいのか?
着目点はたくさんありますが、ここでは特に大切な2つのポイントについて解説します。
アンプの出力とスピーカーの許容入力の関係を確認する
アンプを単品の機器として考えていると見えてこない事ですが、オーディオアンプというのは、あくまでもスピーカーをしっかりと鳴らすための機械です。
いわばスピーカーはアイドルそのもので、アンプはその活躍を裏で支えるマネージャーのようなもの。
あくまでもオーディオの主役はスピーカーなのです。
ですから、使用している(あるいはこれから購入を検討している)スピーカーとの相性が重要になっていきます。
そこでまずチェックするべきポイントは、アンプの出力と、スピーカーの許容入力のワット数の関係を確認すること。
仮に出力が50W程度のミニコンポなどに使われるアンプと、許容入力200wなどの何十万円もする大型スピーカーをつなげたりすると、アンプの出力が少なすぎるためスピーカーの性能をまったく生かすことができず、貧相な音になってしまいます。
理想は、アンプの出力がスピーカーを上回っていること。
諸説ありますが、アンプの出力がスピーカーの許容入力の2倍ほどあってもいいくらい、とも言われています。
おおまかなメーカーごとの音の傾向をつかむ
もうひとつは、おおまかなアンプに関するメーカーごとの音の傾向をつかんでおくことです。
もちろん最終的には試聴などを経て機器を決めていきますが、方向性がわかっていればアンプを絞りやすくなるのは言うまでもありません。
たとえばDENONは中低音をよく鳴らす傾向にあり、ロックやジャズに向いているといわれています。
一方マランツなどは高音をよく鳴らす傾向があるといわれており、クラシックなどに向いているといわれています。
いっぽうYAMAHAやパイオニアなどのアンプは、フラットな音作りをしていることが多く、スピーカー本来の味を引き出しやすいとも言われています。
このようなことを頭に入れておけば、アンプを選ぶ際の参考となるでしょう。
大ハズレを引く確率を減らそう
オーディオアンプはたくさんの種類があるため、なかなか自分にとってベストのものに出会えることは難しいでしょう。
しかし大事なポイントをしっかりと押さえておけば、大はずれを引いてしまう確率は下げられるはずです。
覚えておいて損はないでしょう。