真空管アンプで音が出ないときの対処法

扱いが難しいというイメージがある真空管アンプ。

当然、音が出なくなるといったトラブルも多く存在します。

ここでは、基本的な音が出なくなるパターンとその対処法、注意点を解説します。

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真空管だから単純な配線ミスに気づかない?

音が出ない、という場合にはまず最初に配線を疑います。

もちろんこれは他のアンプや機器でも同じことが言えることなのですが。

しかし、真空管アンプの音が出ない=真空管はトラブルが多い=だから、何か真空管アンプ本体にトラブルが起きたはずだ!

という思い込みに陥ることが結構多く、結果として単純な配線ミスだというのに気づくのにずいぶんな時間がかかってしまった・・・という話をきいたことがあります。

扱いが難しい機器を使用しているときほど、こういう単純なミスを見落としがちになるので、まずはとにもかくにも配線を疑いましょう。

なお、真空管は電源をつけて暖まらないと音が出ない、といわれますが、ほんの数秒から30秒ほどの話であり、たいていのものは1分も経てば音が出るのであまりそこは音が出ない原因とはなりにくいと思われます。

真空管の寿命はそんなに長くない

また、真空管アンプの電源をつける際には、必ず電源をつける前に、アンプ本体にスピーカーケーブルをつないでおきましょう。

買ったばかりだと、先に電源をつけてからケーブルをつける、ということが起こる可能性があります。

スピーカーケーブルをつけずに電源をオンにしてしまうと、パワー管という管が破損してしまい、その結果として音が出なくなってしまうおそれがあります。

それから考えられるのは、真空管の寿命がきているということです。

トランジスタアンプやCDプレイヤーなどが主流の現代では、あまりオーディオ機器の寿命は頻繁には考えませんが、レコード針が500時間程度で交換が必要になるような感じで、真空管も交換の目安となる時間が存在します。

一般的には5000時間がひとつの目安といわれていますが、プリアンプ部やパワー部によりその寿命は異なる場合があります。

パワー部のほうが寿命が短い傾向にあるので、音が出なくなってしまった場合には、そのあたりの交換も視野に入れておくべきではないでしょうか。

トラブルが多いのも魅力のひとつ?

以上、真空管アンプの音が出ない場合の、よくある基本的なケースをまとめました。

真空管アンプはトランジスタアンプとは比べ物にならないほどトラブルが多く、デリケートに扱う必要があります。

そのため音が出なくなる原因はいろいろと考えられるのですが、それは一つ一つ実際に経験して覚えていくしかないでしょう。

苦労させられるたびに愛着がわいてくるのも、真空管アンプの魅力のひとつといえるのかもしれませんね。

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