真空管アンプの放熱対策について

取り扱いが非常に難しい真空管アンプですが、特に頭を悩ませるのが、真空管の放熱です。

放っておくわけにもいかないだろうし、でもどうやって対策をすればいいのだろうか・・・。

放熱対策の重要性とその対策法を解説します。

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真空管の熱は周囲の部品の寿命を下げる

パソコンなどでもファンによる放熱対策が行われるように、電子機器にとって熱は寿命の低下や故障の原因となる大敵です。

真空管アンプにいたっては、真空管が電気ヒーターのように熱くなり、触ると確実にやけどをするくらいに熱くなります。

ほかの電子機器と比べても、1,2を争うほどの熱さになるでしょう。

この熱さによる問題は、真空管本体に、というよりは周辺の機器に大きな悪影響を与えてしまいます。

特に、同じく真空管アンプに使われる部品である電解コンデンサーは熱に弱い部品であり、真空管の熱は電解コンデンサーの寿命を確実に縮めてしまうので、結果的にアンプそのものの故障につながってしまいます。

このように、熱は真空管アンプの大きな問題であり、放熱対策を行い解決をしなければいけませんが、どのように対処すればよいのでしょうか。

パソコンのようにファンで対策をするのがベスト

パソコンの冷却にファンが使用されるように、真空管アンプにもやはりファンを使用するのが望ましいといえます。

パソコン用に使われるファンをそのまま使用、あるいは改造して真空管や電解コンデンサーに風を送り冷却する方法や、扇風機を真空管アンプに当てて全体に風を送り冷却する方法があります。

ただし、扇風機は大きなモーターを使用するので、電気ノイズがアンプに混じってしまう可能性があるので、真空管アンプを含むオーディオ機器と扇風機は、違う電源コンセントを使用しましょう。

また、熱がこもってしまうのをふせぐために、オーディオラックにアンプを収納している場合は、一番上に置くか一番天井が高い棚に置くようにします。

一番上の棚に置く場合、扇風機を壁掛けタイプにするか、いっそのことエアコンの風が当たるような場所に置くと良いですね。

特に夏場はただでさえ室内が暑くなるので、必ずエアコンができるだけ長時間効いた部屋に置くのが理想です。

少なくとも使用中は必ずエアコンをかけましょう。

真空管トラブルは未然に防ぐ対策を

まとめると、真空管アンプの真空管の熱により周囲の部品の寿命を下げるおそれがあるので、放熱対策が必要である。

トランジスタアンプでは、ファンを使用するほどの熱は発生しないので、熱のこもらない場所に置くなどの対策で事足りますが、真空管アンプはファンなどの冷却を必要とするということでした。

真空管アンプは、通常の使用をしていても多くのトラブルに遭遇してしまいます。

そうしたトラブルを少しでも減らすためには、事前にトラブルになる可能性のある事象に対して対策をしていくことが大切です。

特にこの熱対策は、その代表的なものといえるでしょう。

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