オーディオでは、同時に複数の音声信号を入力する場合があります。
最近で多いのは、パソコンを使用して楽曲を作成する、DTMを行う場合です。
同時にギターやベース、マイクやMIDIキーボード、ドラムなどを接続する場合もあります。
その際には、どのような点に気をつければ良いのでしょうか。
DTMにはオーディオインターフェイスという単品の機器が必要
DTMにおいては、楽器とパソコンを接続する際に、オーディオインターフェイスという機器を間に挟み、使用します。
オーディオインターフェイスという機構自体はパソコンにも搭載されているので、DTMができないことはないのですが、モニターで出力される音が小さい、ギターやベースなどでは楽器本来の音色が出ないなど多くの難点を抱えています。
そこでオーディオインターフェイスという単品の機器を挿入するわけですが、複数の楽器をこの機器に同時に入力する場合には、いろいろとチェックしなければならないことがあります。
各楽器に必要な規格、アンプが搭載されているか?
複数の楽器を入力する場合には、当たり前ですが必要な数だけの入力端子のあるオーディオインターフェイスを選びましょう。
ギターやベースなどのケーブル(シールド)を接続するフォーン端子も、すべての端子がHi-Z規格になっているとは限りません。
Hi-Z規格は主にギターやベースをオーディオインターフェイスを経由してパソコンに接続したときに適した端子です。
仮にHi-Z端子がひとつしかない場合だと、ギターとベースを同時に複数入力する場合、ベストな状態で2つの楽器を接続できないという状況になってしまいます。
また、コンデンサマイクを使用する場合は、そのオーディオインターフェイスが対応しているものかを確認する必要があります。
一般的なダイナミックマイクであれば、普通のアンプなどのフォーン端子につなげばそれで動作するので、オーディオインターフェイスもフォーン端子がついていればそれで問題ありません。
しかしコンデンサマイクの場合は、ファンタム電源というものが必要で、これに対応していないオーディオインターフェイスに接続しても正常に動作しません。
オーディオインターフェイスに「+48」という文字が記載されていれば、ファンタム電源がついているということなので、対応していることになります。
このように、複数の楽器などを入力する場合には、いろいろな点で接続する予定の楽器等に対応しているかを確認する必要があるのです。
事前にチェックすることが重要です
DTMにおいて使用する楽器が増えれば、それらがそれぞれちゃんと機能するようなオーディオインターフェイスを準備する必要があります。
せっかく機器を購入したのに、楽器に合う複数接続ができなかった・・・そんな悲しいことにはならないよう、あらかじめしっかりとチェックをしておきましょう。