オーディオケーブルには、「抵抗入り」というものと「抵抗なし」というものが存在します。
その抵抗値はどのようになっているのか?
まずは「抵抗入り」ケーブルとは何なのか?から解説していきます。
そもそも抵抗入りケーブルとは何か?
通常のオーディオケーブルには、基本的に抵抗はかかっていません。
そのため、抵抗ということはあまり意識されないのですが、それは一般的なLINE入力同士での話。
つまり、LINE入力どうしではない場合に、不具合が生じる場合があるのです。
たとえば、一般的な音楽プレイヤー(ウオークマンやiphoneのミュージック機能など)と、パソコンなどによくつけられているマイク端子を接続する場合。
マイク端子とLINE入力端子は基本的に音声信号の入力という役割と、その形が同じ(ミニジャックの場合)ということもあり、全く同じ端子のように思われることが多いです。
しかし実際には規格が異なる端子で、普通の抵抗のないケーブルでマイク端子につないでしまうと、大きな音声信号が入力される形になり、音割れなどの障害が発生してしまいます。
そのため、ケーブル自体に抵抗をかけるという策が講じられ、抵抗入りのケーブルが登場しました。
オーディオケーブルの抵抗値は、この抵抗入りケーブルにかかわってきます。
実際の抵抗値の回路は以下のようになります。
入力 ┬ 抵抗A─ 出力
抵抗B
アース┴─────アース
という、いわゆるH型の回路図になっています。
抵抗ありケーブルの数値は、この抵抗値A、および抵抗値Bの数値ということになります。
これらの回路図は、商品によってはパッケージの裏などにも記載されている場合があります。
では、実際に使用する際には、どのくらいの抵抗値が必要になってくるのか?
これは、もちろん出力する機器の音声信号にも左右されるので、一概にどの数値が良いか?ということはいえません。
ちなみに、インターネットで商品を探してみると、スペック欄に抵抗値を見かけることがほとんどありません。
アマゾンなどの通信販売サイトはおろか、公式のホームページにも抵抗値の記載がないことが多いです。
実際に商品を手に取った場合にも記載がないことがあります。
あまり抵抗値が重要視されていないのでしょうか。
そのため、テスターなどを使用して抵抗を測るということを店頭などで行う方もいるようです。
自作という選択肢もあり
あまり抵抗値が意識されていないということは、平均的なものでカバーできる場合が多いということなのでしょう。
抵抗値も、かなり幅がバラバラなことが多いです。
場合によっては、満足のいかない結果しか出ない場合は自作をするという方もいるので、選択肢のひとつとして考えておいてよいでしょう。